女性のストレス解放の方策のトップ2は、買い物とおしゃべりとのことである。なぜ、買い物がストレス解消効果があるのか、よくわからないが、おしゃべりのほうの効果は、体験的にも、よくわかる。

　アメリカで独り暮らしをしていたとき、一番つらかったのは、話し相手がいないということであった。英語が不如意となると、ちょっとしたおしゃべりができない。ストレスが溜まるばかりというしんどさを体験したことがある。

　男性には、一般的に、「おしゃべりネットワーク」が圧倒的に不足している。それを補完しているのがノミニケーションであろう。ストレス解放という点で、悪いことではない。

　気楽におしゃべりができる相手を見つけておくことは、大切である。情報交換などというせこいことはなしで、ただ話しているだけで楽しいというような人が、自分の周りにいる人は、ストレス管理という点で、きわめて有利である。　（中略）

　パソコン通信でのシャット（Chat）の活用もあるかもしれない。顔と顔を付き合わせるコミュニケーションが中心のなかで育った世代からすると、信じられないコミュニケーション環境のように思えるが、お互いに顔を知らないまま　（プライバシーを保ったまま）　かなり際どいところまで心情を吐露できるのは、ストレスの解放には好ましい。著者の教え子で、遠距離恋愛を、これで実らせたカップルがいるのを見たりすると、チャットも捨てたものではないかもしれない。

対策               たいさく

体験的            たいけんてき

独り                ひとり

つらい            

不如意            ふにょい

溜まる             たまる

しんどい

圧倒的            あっとうてき

不足               ふそく

補完               ほかん

せこい             ＝やり方が汚（きたな）い、細（こま）かすぎる

気楽               きらく

管理               かんり

きわめて          ＝本当に

通信               つうしん

保つ               たもつ

かなり

際どい             きわ・どい

吐露               とろ                自分の気持つを隠（かく）さずに言う

好ましい          この・ましい

著者               ちょしゃ

教え子            おしえご

実る                みの・る